新潟旅行記1日目・長岡

 猛暑日が続く日々ですが、いかがお過ごしでしょうか。こちらは、なんとか生きています。

 

 二泊三日で新潟へ行ってきました。お目当ては長岡の花火大会です。彼氏が「日本で一番良い花火大会だ。他の花火大会のことは知らないがそう思う」と断言するので、見てみたいと思ったのです。結論から言うと、その発言ももっともだという素晴らしい花火大会でした。

 行くことを決めたのが花火大会の日の間近であったため宿の空きが少なく、どうしようという状況でしたが、なんと彼氏の友人のご実家に泊めていただけることになりました。私は友人氏にお会いしたことすらなかったのに、図々しくもお願いしてしまいました。

 

 出発日は8/3です。友人氏と合流して、車に乗せてもらい新潟へ向かいました。初対面ではあったものの、彼氏からよく話を聞いていたので、あまり緊張せずにいられました。というか、ほとんど寝ていました。社会性がないです。

 長い関越トンネルを抜けると、新潟であった。新潟へ来るのは初めてだと勘違いしていたのですが、湯沢にスキーをしに来たことがあったのを思い出しました。たまには、スキーもしたいですね。

 昼食を取ろうということで、六日町ICで高速を降り、八海山の関連施設「魚沼の里」にある、「そば屋 長森」へ向かいました。道中、見渡す限り田んぼばかりで、どの田にも青々と稲穂が茂っていました。鳥よけには案山子ではなく、鷹を模った凧を用いているところが多い印象でした。

 そば屋長森は古民家を移築して営業しているそうで、入口がとても小さいです。頭をかがめて戸をくぐりました。中に入ると、多くの人が囲炉裏の周りに座って順番を待っていました。クーラーがないので、少し暑かったです。

 縁側の席に通されると、目の前に蕎麦畑が広がっていました。

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 ぶっかけ蕎麦を注文しました。

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想像をはるかに超えた盛りです。蕎麦が見えないではありませんか。

 新潟では、へぎそばという海藻でつないだ蕎麦が有名らしいのですが、こちらは江戸前蕎麦のお店です。そばつゆは、田舎風と江戸前風を選ぶことができて、両方用意いただくことも可能です。稲荷寿司がおすすめだそうで、確かに甘くふんわりしておいしかったのですが、全体的に量が多く1口しか食べられませんでした。残念です。

 食後、少し周辺を散策しました。八海山と言えば清酒ですが、焼酎も造っているらしく、樽が並んでいました。

 

 長岡へ向かいます。私はまた寝ていました。原信というローカルスーパーでビールを少々買いました。花火大会に対する熱が感じられたのは、単に地元だからというだけではなく、協賛企業であるからだということが後でわかりました。

 市街地に入ると、妙に道路が赤茶けてると思いました。友人氏に尋ねてみたところ、積雪対策で地下水を汲んで道路に流しているためとのことでした。長岡が発祥らしいです。田中角栄が力を入れていた事業だそうです。近年、長岡では1mくらいしか雪が積もらない」ともおっしゃっていましたが、関東平野には1cmも積もらないので想像もつきません。

 

 友人氏のご実家にお邪魔して、荷物を置かせていただきました。とてもかわいい猫がいました。奈良美智の描く女の子に目つきが似ているからナラちゃんと呼ばれているそうです(正式な名前かはわかりません)。

 今回有料席は取れなかったので、長生橋上流東側堤防の無料観覧席へ向かいます。まだ日も高い時分でしたが、すっかりビニールシートに覆われており、本当に座れるだけの小さなスペースを確保することができました。

 友人氏のお母さまが持たせてくれた漬物をかじって開始を待ちました。

十全茄子という品種で、長岡では梨茄子と呼ばれるそうで、本当に瑞々しいおいしさです。「ビールを買う量を誤った、少なすぎる」と嘆く男性陣を尻目に、1本の缶ビールをしがむように飲み続けました。

 

 刻々と太陽が沈み、赤い夕焼けの中、カラスが何匹も何匹も東へ飛んでいきます。長岡駅に巣があるらしいです。「ゆうやけこやけ」の歌が思い起こされるような光景です。

薄暮の頃、アナウンスが入り、花火大会が始まりました。雲が少なく、適度に風があり、とても良いコンディションだったと思います。さすがは日本三大花火です。先述の原信が出資する正三尺玉三連発、いわばめちゃくちゃでかい花火を連発してしまうプログラム、などが繰り広げられ、とにかく圧巻と言うほかありません。長く広い信濃川の河川敷いっぱいに花火が打ちあがり、地響きのような轟音が鳴ります。

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長生橋のシルエットも美しいですね。この橋も歴史あるものだそうです。他に見ないデザインだと思います。

 

 花火大会が終わったところで、夕飯を取りに行きました。友人氏ら御用達のお店らしいです。

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先付けがあわび。

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 のどぐろ。実山椒が添えられています。MVP。お酒もほどほどに頂きました。久々にお酒を飲んで、結構はしゃいでしまったと思います。

 

 旅行の1日目を楽しく終えることができました。友人氏ならびにご家族のみなさまに、改めて感謝申し上げます。 

 拙い文章と言葉では、花火大会のすごさをほとんど伝えることができません。ぜひ現地で見てほしいと思います。遠方から来るのであれば、早めに有料席と宿を確保することをお勧めします。

 

 また、続きを書きます。