2018年映画まとめ
年の瀬が近づき、また生き残ってしまったなという気持ちがある。最後に外出したのは18日、メルカリの発送のため近所のコンビニへ行ったきりである。クリスマスの予定を2年連続ドタキャンしている。去年はギリギリかれしに会いに行けたが今年に至っては風呂すら入れていない。
今年もいろいろ映画を観に行った。行きたいと思っていたのに行けなかったものもたくさんある。悔しい。無職で暇はあるので空いている平日昼間を狙うのも余裕なのに、とにかく外に出るのがきつい。
そんな重い身体を引きずって行ったものらを紹介させてほしい。記憶力がやばいので、忘れているものもあるだろう。
私はあなたのニグロではない
かなり長い感想ブログを書いたのに、ブログごと爆破したせいで振り返れない。アメリカ人の文学者で黒人公民権運動にも携わったジェームズ・ボールドウィンの未完作を映画化したもの。メドガー、マルコムX、キング牧師を中心とした公民権運動の実際の映像をベースに、サミュエル・ジャクソンがボールドウィンの視線で静謐に語り続ける。公民権運動についてだけでなく、アメリカの文化というものに馴染みがないとついていけなくなる場面は多く、映画パンフレットに起こし文がついていてありがたかった。アメリカ人の感想を聞いてみたい。
ラッカは静かに虐殺されている
個人的に今年一番心に残った映画作品である。シリアの都市ラッカの惨状を伝えるジャーナリスト集団のドキュメンタリーだ。危険地域へ赴くジャーナリストには自己責任論がつきまとう。日本から中東へ取材に行ったジャーナリストは批判的な世論に晒され、「現地のジャーナリストの情報のほうが信用できるし、日本人が行くことは売名行為にすぎない」という意見すら見た。この映画を観た後でも本当にそう思うのだろうか。アップリンククラウドで見られるので、絶対に見てください。
ゲッベルスと私
ナチス宣伝相の下で働いていた秘書の一人である女性へのインタビュー、そして未公開アーカイブ映像がちりばめられた記録映画。彼女の語る当時のドイツ情勢と、挿入される過激なプロバガンダがいびつに組み合わさっている。
並行して書籍版が発行され、映画の補完にと思い購入した。先日発行のブルータス1月号「危険な読書」にて紹介されていた。積んでいるので早めに読みたい。
初めての岩波ホールは、首が痛くなった。
君の名前で僕を呼んで
話題作。映像美。ラブストーリーはあまり観ないし、どう感想を書いていいのかわからない。恋、しとるか?
KUSO
ここに置くのがいや。
顔たち、ところどころ
キャンペーンに当選して試写会に行って観た作品。「ヌーヴェル・ヴァーグの母」と呼ばれる映画界の巨匠アニエス・ヴァルダと、若手ストリートアーティストのJRが合作しよってなってフランス中を旅する。JRはストリートで活動するのでスタジオ付きの車を乗り回してて、それに乗って二人でいい感じの写真を撮って壁に貼ったりする。54歳差の二人の掛け合いはなんだか夫婦漫才のようで、それでもお互いへの敬意が感じられて、そして時折影に触れるときもあり、猫がかわいく、人類愛に溢れているので、疲れているときにでも見て癒されたりしてほしい。配信してます。頂いたプレス資料がすごく良くて、パンフレットもきっと素敵なんだろうなと思う。
ヴァンサンへの手紙
これも試写会に当たった。監督の亡き友人ヴァンサンに宛てたドキュメンタリー映画。障碍者への抑圧かーと思いながら見ていたら聾者の活動家が「私は障碍者ではない、みんなと同じ人間だ」という主張をしていて、そういうのもあるのかと思った。聾教育の現実は未だに厳しいものがあるそうです。見た後数日寝込んだ。
映画館で見たのはこんなもんかな。
配信サービスで見た映画はたくさんあります。例えばサーミの血。
あとはNetflixとPrimevideoをめちゃくちゃ使った。去年映画館で見た『ダンケルク』を繰り返し見た。『AKIRA』も百回見た。『生きのびるために』は泣いちゃったな。『砂の器』も3回目くらいだけど号泣した。砂の器は名作。『この世界の片隅に』はテアトル梅田で見たなーと思って懐かしかった。能年…のんさんの声かわいいし合ってると思う。後日、原作を読み返してまた泣いた。
『最強のふたり』『セブン』はDVD持ってるのに見たな。
『イングロリアス・バスターズ』も大好きだから見た。『デス・プルーフinグラインドハウス』が意外に面白くてよかった。『ヘイトフル・エイト』は別にって感じでした。
かれしの家に行くとよく映画を観るけど、覚えてるのはこれくらい。
来年もたくさん映画観たいな。今は『ボヘミアン・ラプソディ』が見たい。クイーンが好きだから。
追記:見に行けなくて悔しかったのは『人間機械』。あとアップリンク渋谷の原一男特集で『ゆきゆきて、神軍』『ニッポン国VS泉南石綿村』が見たかったのに行けなかった。良質ドキュメンタリー映画情報をお寄せください。