新潟旅行記2日目・鯨波/妙高

 

 旅行記の続きを書いていきます。

 

 あらすじ:長岡の花火を見て、おいしい魚介にありつき、彼氏の友人の実家に泊めていただくのだった。

新潟旅行記1日目・長岡 - Mouseville

 

 2日目の朝は、ご実家で豪華な朝ごはんをいただいてスタートを切りました。おいしいドイツパンのお店があるらしく、ライ麦のパンやぎちぎちのクロワッサンが振る舞われました。おいしかったです。

 

 長岡駅まで送ってもらい、友人氏とはお別れです。

レンタカーを予約しているので、借りました。レンタカー屋の入居しているビルがニューオータニと隣接していて、失礼ながら「長岡って意外と栄えてるんだな」などと思いました。年季はかなり入っているように見受けました。

 

 夜は妙高・赤倉高原に宿を取っていますが、日中何をするかというのはほとんど未定でした。日本海で海水浴がしたい! と思っていたので、南下しつつ海水浴場へ行くことにしました。念のため、水着を荷物に入れておいたのが正解でした。

目的地を、柏崎市にある鯨波海水浴場にしました。このへんは彼氏が友人氏にヒアリングして決めてくれたと思います。「海岸沿い走ってれば海水浴場がある」というようなことも言っていて、なんて羨ましいんだと思いました。内陸育ちのため、海への憧れが過大なのです。できれば波があると嬉しい。波が好きだから。

 

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鯨波に近づくと、鯨のでかいオブジェが潮を吹いていました。どうも地下道の入り口のようでした。ちょっと怖いです。

 

 日に焼けたお兄さんに誘導されるままに、海の家の駐車場に車を止め、お金を払いました。海の家システムが未だに分かっていません。更衣室を借りてさっさと水着に着替えました。

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 こじんまりとした、入り江の海水浴場です。テントの立ち並ぶ場所は波打ち際のすぐそばなので、多く人がいるように見えても海に入ってしまえばそんなに混みあってはいません。

 大きめの浮き輪を1つ借り、2人で奪い合いながら浮遊しました。防波堤の途切れた、少し波のある場所で浮かんでいました。次の日、腕の付け根が筋肉痛になったのは、おそらく浮き輪にしがみついていたからだと思いました。波がなくとも、海は楽しい。

 

 昼過ぎに海を上がり、冷水のシャワーを浴びて着替え、妙高へ向かいました。

 あんなに天気が良かったのに、標高が上がるにつれてどんどん霧が濃くなりました。途中寄ったサービスエリアに展望スポットがあり、ここから山々が一望できると書いてあったのに、雲しか見えませんでした。

 

 妙高高原ICから山を登ると、ほどなく赤倉高原に到着します。霧が深く、人影がなく、ホラーゲームの一場面のようでした。

 とりあえずチェックインをしようと宿へ向かいました。スキー客向けのホテルやペンションが立ち並ぶ中、数少ない旅館の1つです。物静かな男性が出迎えてくれました。旅館内はまだ仄暗く、部屋の白い蛍光灯がちかちかと瞬いていました。部屋にはウインドエアコンがついていました。宿を探すとき、部屋にクーラーのないホテルもあったので、夏でも涼しいのだろうと予想していましたが、想像以上の涼しさでした。

 夕食まで時間があったので、上着を羽織って外に出てみました。開いている土産屋がちらほらいました。小さな広場に設えられたやぐらには紅白幕が下がり、お祭りがあるのかと思いましたが、人が集まっている様子はありませんでした。

 

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 路傍にはまだ紫陽花が何株も咲いていました。それでいて、ひぐらしの鳴き声が響いていました。すべてが奇妙なように思われました。

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 赤倉温泉はリゾート地となる前は湯治場として栄えたらしく、岡倉天心、与謝野夫婦なども訪れたそうです。泊まった旅館にも、かつて尾崎紅葉が宿泊したという旨が書かれていました。

 40℃を超える熱い湯には湯の花が浮かんでいます。足湯に入れる場所があったのですが、あまりにも熱すぎて足を浸すことができませんでした。

 宿への戻りしな、法被を着た人を何人か見かけました。やはり、祭りはあるようです。

 

 旅館に、「ハッピーアワー 18時まで」との張り紙を見つけました。ビールが安く飲めるということで、ラウンジのようなところへ行って頼もうとしましたが、全く人が捕まりません。食事会場から人の気配はするのですが。廊下を走り去る人に声をかけても、聞こえないようでした。ますます怖くなりました。

 しばらくビリヤード台を眺めて途方に暮れていると、一人の女性が気付いて、ビールを入れてくれました。女将さんだったかもしれません。急にほっとしてしまいました。ロビーでもらった妙高高原の地図を見ながら、明日はどこへ行こうと話しました。

 そのうち、夕食の時間になり、会場へ移動しました。

 

 窓の向こうには池のようなものがあり、彼氏が「温泉が流れているんじゃないか」と言いました。私はまさかと笑いましたが、温泉と水を混ぜて、鯉を泳がせているそうなのです。暗くて見えませんでしたが、長生きするとの話でした。

 旅館の料理というのは大概量が多くて食べきれないので、予約の際に「少なめプラン」というのを頼んでいたはずなのですが、やはりたくさんの料理が並びました。和洋折衷のメニューで、茄子のグラタンがとてもおいしかったです。漬物を部屋に持ち帰らせてもらいました。

 

 また少し外を散策しました。近くの飲食店で、法被を着た人たちが大勢集まっているのが見えました。いつの間にか祭りは終わっていたようでした。

 宿に戻って、お風呂に入りました。なんだかんだ2日間歩き回ったので、すっかり疲れてしまい、早々に床に就きました。

 

 このようにして2日目を終えました。

 余談ですが、新潟の街並みは

・信号が縦型

・3階建ての住宅が多く、玄関は2階についている

・屋根に雪対策がされている

など、豪雪地帯であることを思い出させられました。

「雪下ろしをしないとどうなるのか?」と聞いたところ、「崩壊する」と帰ってきました。怖いですね。

 

 さて、3日目は妙高高原を散策します。もう1日お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。